2024年2月10日 / 最終更新日 : 2024年3月5日 times 井伏鱒二と因島 【~3/3】井伏鱒二没後30年 ふくやま文学館で企画展 福山市出身の文豪井伏鱒二の没後30年を記念してふくやま文学館(福山市丸之内)で「座談の名手井伏鱒二」企画展を開催している。3月3日(日)まで。協力=井伏鱒二在所の会。開館時間=9時30分~17時。休館日=月曜日。観覧料= […]
2018年4月14日 / 最終更新日 : 2018年4月24日 times 井伏鱒二と因島 因島暮らしが井伏鱒二文学の大きな転機 ~シンポジウム「未公開書簡群から浮かぶ井伏鱒二の青春像-自伝・絵画・恋」~ (石田博彦) 2018年1月28日(日)、ふくやま文学館で開催した「生誕120年 井伏鱒二の青春 未公開書簡(高田類三宛)の中の井伏鱒二」の関連 […]
2018年1月20日 / 最終更新日 : 2021年10月27日 times 井伏鱒二と因島 生誕120年記念「井伏鱒二の青春」未公開書簡を展示 因島からの手紙 生誕120年「井伏鱒二の青春」展が、ふくやま文学館(TEL084-932-7010)で開催されている。3月4日まで。 会場には、福山中学校時代の同級生である高田類三宛の未公開書簡が展示されている。そのなかには、因島三庄町 […]
2016年12月17日 / 最終更新日 : 2016年12月19日 times 井伏鱒二と因島 再び「井伏鱒二と因島」 162通の青年期の手紙 発見に寄せた作品の紹介 福山市出身の作家井伏鱒二(1898~1993)が友人に宛てた青年期の手紙と葉書計162通が発見された。このことは、10月14日、新聞各紙で一斉に報道された。 この中には、早稲田大学高等予科を休学中の井伏が寄宿先の因島三庄 […]
2016年7月30日 / 最終更新日 : 2016年8月8日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と「因島」余録【4・完】昭和六年 土井家弔問から そもそも、全集を刊行する際には、全集を刊行する意図、編集方針、どの刊本を底本にするかという明確なものが必要だと思う。以前、本紙の『続井伏鱒二と「因島」』で述べたが、『井伏鱒二全集』(筑摩書房・2000年)、所謂『新全集』 […]
2016年7月16日 / 最終更新日 : 2016年7月23日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と「因島」余録【3】昭和六年 土井家弔問から これに対し、『林芙美子全集第十六巻』(文泉堂出版 293頁)=写真=には昭和6年について次のように記載されている。 一月、「春淺譜」を朝日新聞に連載するが、失敗作であったと自ら認めている。「朝日グラフ」に写真がのる。サカ […]
2016年6月25日 / 最終更新日 : 2016年7月6日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と「因島」余録【2】昭和六年 土井家弔問から (2) 芙美子、井伏の二人の土井家弔問が二人の個人全集の年譜でどう扱われているか、大変面白い。『井伏鱒二全集 別巻二』(筑摩書房、2000年3月25日)には、井伏の昭和6年の動静について次のように記されている。 一月一日 […]
2016年6月11日 / 最終更新日 : 2016年6月21日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と「因島」余録【1】昭和六年 土井家弔問から ご厚意により、「続・井伏鱒二と『因島』」と題して第1197号より第1227号まで連載させていただいた。ところで、昭和6年に井伏鱒二が林芙美子とともに土井家を弔問したことについて、書き漏らしたことを記録しておきたい。 昭和 […]
2013年9月14日 / 最終更新日 : 2013年9月14日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【完】その作品に表現された「因島」 清水凡平氏の「路傍の詩」の〈52〉夏時雨には高橋智恵子さんの話が出てくる。
2013年9月7日 / 最終更新日 : 2013年9月7日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【29】その作品に表現された「因島」 最後に井伏と因島に関する資料の中で紹介したい資料がある。一つは「井伏鱒二作品集第四巻」(昭和28年創元社)に掲載された上林暁氏の解説ともう一つは清水凡平氏の「路傍の詩」の「〈52〉夏時雨」である。
2013年8月31日 / 最終更新日 : 2013年8月31日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【28】その作品に表現された「因島」 最後に 井伏の「因島」に関する作品では、とりわけ昭和30年代に大きな転機があった。それは昭和33年に発表された「因島半歳記」と昭和35年に発表された「鞆ノ津付近」である。その作品で当時繁栄する造船や賑わっていた因島の歓楽 […]
2013年8月24日 / 最終更新日 : 2013年8月24日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【27】その作品に表現された「因島」 (4)まとめ 小説「因ノ島」は昭和23年1月に「文藝春秋」に発表され、その後しばしば加筆が施された。とりわけ、昭和39年に刊行された「旧全集」(筑摩書房)では大幅な加筆が行われた。その際、「戦争中の空襲で」の表現が加わっ […]
2013年8月10日 / 最終更新日 : 2013年8月10日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【26】その作品に表現された「因島」 実は、この「因ノ島」の舞台裏を書いたものは新全集の11巻の「内海随筆」にも出てくる。「内海随筆」は1947(昭和22)年11月20日に『瀬戸内海』第5号に発表された。
2013年7月20日 / 最終更新日 : 2013年7月20日 times 井伏鱒二と因島 井伏鱒二没後二十年記念 ふくやま文学館で特別展とシンポジウム 井伏鱒二が没して今年で20年になるのを記念して、ふくやま文学館(TEL084・932・7010)で、特別展「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」が5日、始まった。11月10日まで。
2013年7月13日 / 最終更新日 : 2013年7月13日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【24】その作品に表現された「因島」 ところで、私は国立国会図書館に次の三点の複写を請求した。井伏の「警官と私」「捕物演出」、そして初出の「因ノ島」の三点である。
2013年7月6日 / 最終更新日 : 2013年7月6日 times 井伏鱒二と因島 生誕110年記念 林芙美子を語ろう 尾道でフォーラム 林芙美子生誕110年記念フォーラムが29日、尾道商業会議所記念館で行われ市民など50人が参加した。この模様はインターネットで生中継された。この日の会場は、林芙美子が井伏鱒二とともに講演したことのあるゆかりの場所であった。
2013年7月6日 / 最終更新日 : 2013年7月6日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【23】その作品に表現された「因島」 ゴードン・W・プランゲ=写真=は1910年7月16日にアイオワ州ポメロイで生まれた。アイオワ州立大学に学び、1937年に博士号を取得したのち、メリーランド大学で歴史学の教授として教鞭をとる。
2013年6月29日 / 最終更新日 : 2015年4月18日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【22】その作品に表現された「因島」 小説「因ノ島」の加筆の流れを表にして整理すると次のようになる。
2013年6月22日 / 最終更新日 : 2022年9月12日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【21】その作品に表現された「因島」 『自選全集』と『新全集』はそれぞれ出版方針が全く異なる。『自選全集』はその目録に特色として「収録作品の殆どに著者自身の厳正なる削除・加筆・訂正など徹底的な推敲が行われている」とある。 それに対し『新全集』はその目録に特色 […]
2013年6月6日 / 最終更新日 : 2013年6月6日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【19】その作品に表現された「因島」 正面の家の、二階の薄ら明りには何の変化もなかった。事件は、その裏隣りの部屋かどこかで起こつてゐたに違ひない。たしかにその見当で、はつきりと「何だ、きたないぞ」と叫ぶ声がきこえた。暫くするとその家の潜り戸があいて、なかから […]
2013年6月1日 / 最終更新日 : 2013年6月1日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【18】その作品に表現された「因島」 続いて小説「因ノ島」の内容についてであるが、「井伏文学のふるさと」(2000年9月22日ふくやま文学館)には次のようにその内容が紹介されている。
2013年5月25日 / 最終更新日 : 2013年5月25日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【17】その作品に表現された「因島」 第三章 小説「因ノ島」考 (1)はじめに 井伏は昭和23年(1948)1月、「文芸春秋」に小説「因ノ島」を発表した。井伏が疎開中に取材した疎開小説の一つである。 初出「因ノ島」プランゲ文庫
2013年5月18日 / 最終更新日 : 2013年5月18日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【16】その作品に表現された「因島」 私は初対面の今井さんに紹介された。「ほかに誰か、講演する人は来ないんですか」ときくと、「いや、窮すれば通ずです。いま、横山美智子さんがおいでになりました」と今井さんが云つた。横山女史は尾道の出身だといふことで、ちやうど帰 […]
2013年5月11日 / 最終更新日 : 2013年5月11日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【15】その作品に表現された「因島」 ところで、井伏のこの講演会の件に関して「二つの像」という作品がある。「二つの像」は1952(昭和27)年『心』に発表された。「二つの像」は芙美子との思い出を述べたものだが、この講演会に関する部分のみ掲載したい。
2013年4月27日 / 最終更新日 : 2013年4月27日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【14】その作品に表現された「因島」 涌田氏は、芙美子の書簡にしては余りにも金銭的なことが表に出すぎているとし、本当に井伏のほうから弐拾円でいいといったのだろうかと疑問が残ると述べ、昭和六年という年が秋の渡仏のことにからんで、特に"金銭" […]
2013年4月20日 / 最終更新日 : 2013年4月20日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【13】その作品に表現された「因島」 だから、なるべく四月下旬にしてゐただきたいのですがどんなものでせうか。井伏氏のお話では、私の古里でもあり弐拾円位でいゝそうです。それから、外に有名な人を一人引つぱりたいのですが、けつそんした場合は私が何とかしますが、弐拾 […]
2013年4月13日 / 最終更新日 : 2013年4月13日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【12】その作品に表現された「因島」 (2)「集金旅行」へ変形~涌田佑氏説~ 涌田佑氏によれば、因島への土井家の弔問旅行前後の出来事が井伏の代表作である「集金旅行」に変形されたとしている。その説を『井伏鱒二の世界小説の構造と成立』P105~138(集英社昭和 […]
2013年3月30日 / 最終更新日 : 2013年3月30日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【11】その作品に表現された「因島」 課題研究「井伏鱒二と『因島』」で引用した涌田佑氏の「図説・井伏鱒二その人と作品の全貌」の中から、土井冨久江氏の面談筆録を再び取り上げたい。紙面上の都合から、昭和6年の弔問の部分を再掲載したい。