高校受験案内【1】因島高校 進路の総合性が特徴 進学実績の定着化図る

 下木伸滋因島高校長は、「地域密着型高校としての充実をめざしている。生徒の多様な希望に応えた進路指導に自信をもっている」と強調。この背景には、平成11年以来の総合学科校としての実績が見受けられる。


 同校全日制は335人。平成19年度進路状況から見てみよう。
 4年制大学合格者はのべ46人。そのうち国公立は、和歌山大、鳥取大、島根大、岡山大、愛媛大、県立広島大、広島市立大、高知女子大の8大学8人。私学は西日本を中心に17大学38人。短期大学は9校12人である。
 専門学校は看護・医療系11人をはじめ36人。就職は公務員、地元造船業などの民間に29人。
 こうした進路状況への学校の評価は、生徒の進路希望に合わせて授業を行なう総合学科としてバランスのとれた結果がでているというものである。そのうえで進学実績はさらに伸ばせるとみている。
 同校の特徴は、それぞれの生徒の進路に合わせた「教科選択」と「少人数学習」にある。理解できるところから丁寧にしかも、大学入試や就職試験に対応できる質の高い授業を実施している。次の4コースが設けられている。
 人文社会系列 国語・英語・社会科目中心の学習をし、文系大学や専門学校への進学をめざす。また公務員や一般企業への就職をめざす。
 自然科学系列 数学や理科の科目を主に学習する。理系の大学、看護学校や医療関係の専門学校進学をめざす。また就職もできる。
 生活科学系列 福祉関係の科目を重点的に学習する福祉コースと生活科学科目(家庭科科目)を学習する生活科学コースに分かれる。
 工業テクノロジー系列 工業関係の基礎科目や、現場での作業に必要な技能の習得をめざす。主に、島内外の企業への就職や大学・専門学校への進学も可能。
 総合学科である利点を生かした課題研究が効果をあげつつある。3年生全員が卒業論文作成として取り組み、全校生徒や保護者の前で発表し、優秀作品は県のコンクールに出品する。2度にわたるグランプリ獲得の実績が生徒の自信として実りつつある。
 志望にそった体験授業にも力を入れている。就職希望者には希望企業での就労体験、進学希望者には大学オープンキャンパス参加をそれぞれ必須としている。
課外活動が活力

 クラブ活動は運動部、文化部とも盛んで、入部率は8割を超えている。この課外活動が学校の活力になっている。
 運動部は、陸上、体操、ソフトテニス、バドミントンが県大会に出場。文化部は美術部、吹奏楽部、図書部などの活動が目立つ。各種の部活動が行なわれており、生徒に選択しやすくなっている。
 施設面での充実は目を見張るものがある。平成14年に落成したキャンパスは、普通教室棟に、20室の普通教室と図書館、特別教室棟には、介護実習室、語学情報室、情報処理室、プラネタリウムなどがある。
 60台のコンピューターが導入されており、授業や検定に向けた補習・独習に活用されている。
 課外活動のための施設も恵まれている。トレーニングルーム、体育館、広いグラウンド。近くには運動公園と勤労者体育館がありクラブ活動にも利用されている。本館3階の図書館には4万冊を超える蔵書がある。
 海外語学研修が毎年実施されている。夏休みの2週間、オーストラリアに生徒を派遣し、ホームステイをしながら、語学力のアップと国際感覚の習得に取り組んでいる。
 同校は平成22年に創立90周年を迎える。下木校長は「名門校としての因島高校は必ず復活します」と話を結んだ。

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