75歳老人のフーテン 2019東北の旅【53】深浦の外国人研修生

9月15日②深浦の外国人研修生

深浦漁協の裏で8人の若い外国人研修生いる。どこから来たのかと尋ねるとインドネシアだという。今日は大漁だったかと尋ねると全然ダメだという。おそらくはイカ釣り船に乗っているのだろうが、不漁のためか朝から手持ち無沙汰でここにたむろしているのであろう。しかし養殖漁業ではなく、8人もの外国人研修生を雇い入れる安定した実力がある漁業がこの深浦にはあるのであろうかと不安に思う。いやむしろ漁業の後継者不足がそこまで迫っているというのが実情ではないかと思える。

私が話しかけられたのが彼らには嫌だったのか港から離れて行く。彼らの後ろ姿を見つめながらそんなことを思った=写真

深浦港は五能線沿岸では1番の良港であるが、大きな欠陥がある。港内に大きな岩礁がたくさん頭をもたげている。最も沖にある1番大きな岩礁を1番杭と言い次が2番杭それから3番杭と続いてゆく。港の人に接触事故はないのかと聞くが地元の漁師は慣れたもので100%事故は起こさないと言い切る。昔、時たま入る北前船が入港する際、1番杭にロープを掛け次に2番杭に掛け3番杭と続けて引き寄せて入港していたというエピソードを残している。

しかし深浦港には想像を超えて多く漁船が停泊している。青森県では八戸に次ぐ漁獲高をほこる漁港であろう。外国人研修生を雇い入れるのも納得できるのだが、衰退する漁業のはどめになってくれるのを祈るばかりである。

田中伸幸(因島田熊町)

[ PR ]ピザカフェつばさ

因島の美味しいピザ屋「ピザカフェつばさ」

みょーんと伸びるチーズとこだわりの生地を溶岩石窯で一気に焼き上げます。
テイクアウト歓迎。

尾道市因島土生町フレニール前(旧サティ因島店前)
TEL 0845-22-7511

平日・土曜日 11:00~22:00
日曜日・祝日 11:00~14:00