【卒業論文】ミュージシャンと故郷の繋がり「ポルノグラフィティと因島」(17)

第一節 島を訪れるファン

ファンが因島に来ると、当然の事ではあるが、大多数の人がポルノグラフィティにまつわる場所に行きたがるそうだ。まず、歌詞に関係する場所がそれに当てはまる。第二章第一節でも述べたが、ポルノグラフィティの楽曲の中には、因島にある地名が登場する歌詞が含まれているものがいくつかある。「土生港」が出てくる『Jazz up』、「折古の浜」が出てくる『狼』、「青影トンネル」が出てくる『Aokage』がそうだ。これら3つの場所は、因島を訪れる際に、真っ先にファンが行きたがる所と言っても過言ではないだろう。

プラザ・オカノ

中庄のプラザ・オカノ

ポルノグラフィティのメンバーと親しい人がいる場所にもファンがよく集まる。ヴォーカル・岡野さんの親戚の方がいる写真屋、ギター・新藤さんの親戚の方がいる果物屋などがそうである。これらに関しては、メンバーの実家付近にファンが多数訪れて、家族の方が参ってしまうという問題もあったそうだ。

また、ファンを歓迎しているお店がいくつかあり、それらもファンの集まる場所となっている。その中の1つである、カフェ・ベーパームーンでヒアリングを行ったので、本章第二節で詳しく述べる。

上記の中でも特に、岡野昭仁さんの伯父である岡野映司さんが経営するプラザ・オカノは、広島県外からのリピーターが存在するほどに人気があるそうだ。プラザ・オカノの店内奥にはファンの憩いの場となっている部屋がある。その部屋は、ポルノグラフィティのポスターや写真、ファンが作ったイラストやグッズ類で覆い尽くされている。更には、ポルノグラフィティに関する雑誌やメンバーの学生時代の文集・アルバムなども閲覧する事が出来る。

これだけでもファンが寄り付くには十分であるように感じるが、店主である岡野さんとの世間話を楽しみにしている人も多いそうだ。私が論文の調査で訪れた時も前年にプライベートで訪れた時も、岡野さんは快く歓迎して下さり、彼の甥にあたる岡野昭仁さんについての話から、店に来たファンとの交流話まで、様々な話をして下さった。

岡野さんによると、多い時には1日に100人単位でファンが来た時もあつたそうだ。私がお話を伺っている時も、ポルノグラフィティのファンだと名乗る一家が1組来店して、ポルノグラフィティであふれる部屋に大変感動していた。

名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科
長神有紗(阪井ゼミ卒論文集より)

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