因島で見た野鳥【71】アオジ

スズメ目ホオジロ科の一種、全長16cmでスズメよりやや大きい。中国東北部やロシア南東部などで繁殖し、冬季には南下する。日本では、北海道や本州中部以北で繁殖し、中部以西で越冬する。因島では、冬鳥として観測される。目先は黒味が強く、頭は黒オリーブ色で、背は暗褐色で、胸・腹は緑がかった黄色で目立つ。奈良時代には、ホオジロ科に属するクロジ・アオジ・ホオジロなどを総称して、「しとと」と呼んでいたが、室町時代から、アオジを「あをじとと」呼ぶようになった(菅原・柿澤:鳥名の由来辞典)。

連載(67)~(71)で、渡り鳥が長距離を飛べることを述べが、どうやって越冬地を目指し、繁殖地に戻ってくるのであろうか?

『渡辺茂:鳥脳力、化学同人、2010年』によると、ハトは、スライド・プロジェクターによる風景などの写真を160枚、731日覚えていた。9羽のハトを巣から10km離れた場所で放すと、個体によって異なったルートで帰巣するが、20回繰り返した場合、それぞれのハトは、それぞれのルートで帰って来た。さらに遠方で放すと、知っているルートまで飛んできて、そこからは、それぞれのルートで帰巣した。

ハトは、目印のある地図を覚えているのであろう。「ニワトリは3歩あるくと忘れる」というが、それは間違いである。

F・ギルが『鳥類学、2012』で、数千㎞を渡る鳥たちの航法に関する研究報告をまとめている。ここでは、その事例を紹介する。ホシムクドリや伝書バトは、太陽を利用して目的地の方向に(定位して)飛んでいる。夜間に渡るニワムシクイ(ウグイスに近い種)やルリノジコ(ホオジロ科の鳥)は、複数の星座を利用して定位する。雲で目印の星が見えなくても他の星を利用し定位できる。ボボリンク(ムクドリに似た鳥)は、地磁気を利用して定位する。ハトは、大気中の微量ガスから位置情報を得ている。また、ナショナル・ジオグラフィック(2015/7/6)は、ミズナギドリが匂いを定位に利用しているという論文を紹介している。

F・ギルは、渡り鳥の定位について、次のように結論づけている。定位には、景観や建物といった陸標、太陽、星、地磁気、匂い分布など複数の情報源を利用している。有力な情報源を利用できる場合には、それを優先的に利用し、状況が異なれば、別の情報を利用して渡る。

(写真・文 松浦興一)

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