因島で見た野鳥【23】コガモ

カモ目カモ科の一種。全長37.5cmの小型のカモ。冬鳥。

渡り鳥のカモは、春から夏にシベリアなどで繁殖し、秋から冬の間日本で越冬する。

カモのメスは周年地味な羽衣をし、オスは、派手な色の羽衣(生殖羽)で繁殖期を迎え、繁殖期終盤にメスに似た地味な羽衣(非生殖羽)になる。この地味な羽衣のオスをエクリプスと呼ぶ。

コガモのメスは、他のカモと同様に地味な羽衣で、全体的に褐色で黒褐色の斑がある。写真のメスに緑色の翼鏡が見える。

因島への渡来は、カモの中では最も早く、先発隊は九月中頃に来る。この時は、オスはエクリプスで、メスとの識別は難しい。冬が深まるにつれ、オスは生殖羽に換羽する。生殖羽では、頭部と顔が栗色で、目の周囲から後頸にかけて緑色の太い線状の模様があり、体は灰色で中央に白い水平の線が見え、腰には淡黄色の三角形斑がある。

コガモの嘴は黒い。水面の藻や水草などを採餌し、逆立ちして水底の植物質の餌なども食べる。オスは、「ピリッ ピリッ」と鳴く。

(写真・文 松浦興一)

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