【カープ応援寄稿】カープ三連覇とその先にあるもの 岡田源太郎(マリン歯科クリニック)

カープ三連覇とその先にあるもの

マリン歯科クリニック岡田源太郎

マリン歯科クリニック岡田源太郎

三連覇という偉業

まずは、カープファンのみんなに謝んなきゃいけないことがある。今年の春、開幕直後のことだ。おれは本紙面で「今年も優勝間違いなしじゃね」なんて書いたけど、実は阪神半疑、いや半信半疑だったんよね。というかもう限りなく「疑」だったんよね。そりゃそうでしょ、なかなか三連覇なんてできないと思うよ、普通、うん。これまでの歴史もそれを証明してくれてるジャマイカ。それをいとも簡単に(?)やってのけるなんてやっぱカープ半端ないって。

しかしだ、鴨志田。終わってみれば、ずーっと、ずーーっとねぇ、首位を独走してね。「これじゃペナントレースおもしろくないじゃん」と思わず他球団への優しさと思いやりがあふれ出てしまう事態に我困惑也。カープ以外のセ・リーグの球団よ「やらなきゃ意味ないよ」。来年は、ガチでがんばれ、5球団、弱いカープの、応援したいぜ。

「新井さん」が示してくれたもの

そう、おれは弱いカープを応援するのが好きなんだよ。首位独走三連覇なんて悲喜こもごもに乏しくて味わいがないではないか。その弱いカープの象徴とも言うべき存在が、今年引退を決断した我らが兄貴「新井さん」だ。兄貴とはいえ、おれこの男とほぼ同い年だからおっさんずラブだ。しかもちょっとダサかっこいいおっさんだ。

いや、もちろんこれまでの成績を見れば、陰でメッチャ努力しとるじゃろうし、もんのすごい選手なのは分かってる。それでも自らいじられ役をかってでて、時にディスられながらもその背中で後輩に何かを伝えようとする必死さ。弱い時代のカープを支え、チームメイトを家族と称し、部下からも先輩からも信頼されるその姿。新井さんはまさにわしら中年オジサンのあるべき姿を示し続けてくれる輝く星だった。日本全国に「アラロス」が広がるのもうなずける。

激闘日本シリーズ

そんな新井さんの現役最後の姿となったのが、平成最後の日本シリーズだ。たしかにソフトバンクは強かった。「甲斐キャノン」すごかったよ、足を封じられたのはキツかった。ギータがサヨナラホームラン打ったのも、「もってる」と思う。ピッチャーも先発中継ぎ抑えとハイレベルに安定していたし、達川ヘッドコーチのおやじギャグは低レベルに安定していた。そして何より最終戦となった第6戦、球審白井のストライクのコールは「アアアアアアアーイ」にしか聞こえなかった。

初戦から両チーム総力戦での引き分け、2戦目の素晴らしい勝利、3戦目の怒涛の追い上げ、決してカープがソフトバンクに対して劣っているという印象はなかった。奇しくも2年前の日ハムとの日本シリーズと同じように尻すぼみになってしまったのは残念ではあったが、これでまた来年以降日本一という楽しみができたと思えば、そして、今シーズンも最後の最後までおれたちが熱くなれたと思えば十分すぎる結果じゃないか。

ドラフトそしてあの男は

さて、来年以降に目を向けてみよう。まずドラフトは大成功と言っていいだろう。高卒の素質あふれる内野手を育てるなんて、カープに持ってこいじゃん(しかし、いつからカープは競合覚悟で指名して、なおかつ当たりクジを引くチームになったんだろう)。若い選手やドミニカの選手を育て上げ、一軍で活躍する姿を見れるのはカープファン冥利に尽きるといっても過言ではない。そしてその育った選手がFAで他球団に移籍してしまうのもまたカープあるあるだ。

そう、今オフ何よりも気になるのがあの男の動向だ。カープ不動の3番、今年39本ものホームランを打ったあの男だ。5年20億で巨人へ、などと噂されているが球団はFA宣言残留も認めているそうだ。残留してくれれば「丸」く収まるのだが、おそらくそうはいかないだろう。あの男が巨人に行ったらまさに胸囲、それはパイオツ、脅威だ。だとしてもだ、ここは気持ちよく送り出してやらないか。カープはこの3年間セ・リーグではぶっちぎりの強さだし、スーパーボランティアじゃねぇんだから黒田のときみたいにもう一年いてくださいよ、とか言うのは野暮ってもんだと思うが、どうだろう。

三連覇の先にあるもの

気の早いカープファンの諸君は四連覇だ、今度こそ日本一だと喚いているんだろうが、まぁ待ちたまえワトソン君。今シーズンもカープに独走を許して流石に他球団も、おこ、げきおこ、まじおこ、いんおこ、だろうし来年も同じ展開になれば、ヤバミ、ツラミ、ハラミ、センマイだ。ゆえに他球団の巻き返しは火を見るより明らかで、カープにとって極めて厳しい来シーズンになると予想できる。

それでもだ、自分もイチカープファンとして、雨ニモマケズ、風ニモマケズ、「アラロス」や丸の流出にもまけぬ、丈夫なこころをもち、欲はなく、連敗しても、たとえ優勝をのがしたとしても決して瞋らず、いつも静かに笑っている、西にソフトバンクがいればリベンジをしに行き、東に丸の加入した巨人がいればわからせてやる、みんなにアホとよばれ、褒められもせず、苦にもされず、サウイフカープファンニ、ワタシハナリタイ。

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