広島県議会議員現職3氏 新春の抱負

 今春は統一地方選挙の年。3月30日告示、4月8日投開票の県議選を皮切りに市長、市議選と続き、7月の参院選を控える。
 尾道を中心とした1市3町の合併で新しい選挙区になったとまどいもあるが身近な地方選は関心度は高い。定数4の県議選は新人2と現職3の計5人で争うなか、新春にあたり本紙に寄せられた現職3氏の抱負を紹介しよう。


合併建設計画実現に責任を
広島県議会議員 松浦 幸男
matuura.jpg 新年のお慶びを申しあげます。日頃のご指導、ご鞭撻には感謝に堪えません。昨年来より藤田県知事の後援会問題は、県政の歴史に残る汚点として大きな問題に発展しております。ついには県政初の辞職勧告決議が可決されるに至りました。県民の不信は日ごとに広まっております。高知県知事も辞任後に再選を果たしましたが、藤田県知事が引き続き県政運営を希望するのであれば、自ら辞職し改めて県民の信を問うことが、現在の混迷を解決する道ではないでしょうか。
 県はこの10年間近く財政健全化に取り組んできましたが、財政状況は依然として厳しいままであり、財政再建準用団体への転落の危機は解消されていません。その原因と責任を明確にして財政再建に努めるとともに、これまでにも増して国に対し強い行動を起こし、地方の実情を訴える必要があります。
 さて、本県は合併先進県として、86あった市町村が23の市町に大きく減少しております。しかしながら合併にあたり地域住民への約束として策定された合併建設計画の行方が、非常に心配される状況になっております。
 特に、実質的に吸収合併され、周辺部となってしまった住民からは、厳しい財政状況を理由として、どんどん先延ばしにされるのではないかと不満、不信が強くなってきております。
 県は、市町村合併を先導し進めてきた責任があります。合併による新たな自治の構築が定着する2~3年の間は、県そして全ての県議会議員はうって一丸となり懸命な努力をしていかねばなりません。
教育改革のため全力の取り組み
広島県議会議員 高山 博州
takayama.jpg 新年あけましておめでとうございます。皆様には新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、本県の市町村数は86市町村から23市町に大きく減少しました。市町村合併の本来の目的は、地方自治の強化と行財政改革の実現でしたが、「三位一体改革」は、国の税源委譲は行われたものの、地方交付税等の大幅な削減を行い、地方財政を悪化させる結果となりました。
 地方は、これまで以上の財政健全化に取り組まなければなりませんが、国に対しても、更なる地方への財政負担の転嫁をしないよう強く訴えていきます。
 尾道市の合併建設計画は総額1584億であり、平成18年度末で約2割の実施見込みです。引き続き、この計画の着実な推進に向けて努力します。
 昨年、「教育基本法」が改正されました。私は、昨年の6月まで文教委員長を務めましたが、長年、教育問題を政治テーマとしており、近年、子どものモラルや家庭の教育力の低下などが指摘されていることからこの度の改正を大変喜んでおります。将来を担う子どものために、教育改革に全力を挙げて取り組みます。
 最後に、知事の後援会の問題ですが、昨年の12月定例県議会において、県政への信頼失墜と知事の道義的責任は免れないとして、知事の辞職勧告を可決し、私も賛成しました。
今後、我々議員も、県民の皆様の政治不信を払拭するため、真相解明に向けて取り組んでまいります。今年一年、皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げ、ごあいさつといたします。
命の重さ大切さ県政の信頼回復
広島県議会議員 吉井 清介
yoshii.jpg 新年おめでとうございます。輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申しあげますとともに、平素のご高誼に厚く感謝申しあげます。
 昨年一年の世相を、漢字であらわす「今年の漢字」に「命」という字が選ばれたと新聞などで報じられておりました。選ばれた理由としては、「悠仁さま」のご誕生や、いじめによる自殺、児童虐待、飲酒運転による死亡事故等が相次ぎ、「命の重みを痛感した年であった」ことが挙げられています。
 「人の命の重みは、全地球よりも重い」と言われておりますが、命の重さ、大切さを再認識させられた年であったように思います。
 四年前、私は、尾道市議会議員から広島県議会議員へ転向いたしましたが、「光陰矢のごとし」を痛感しております。県議会では、一期生議員にもかかわらず度重ねて質問者に選ばれ、また、建設委員会副委員長や、総務委員会委員長に選任していただくなど、身に余る光栄な機会を与えていただきました。その間、ひたすら県政の現状を学び、諸先輩から温かいご指導、ご鞭撻をいただきながら議会活動に邁進いたしました。
 しかしながら藤田県知事後援会の政治資金不正事件が惹起し、県政と県議会に対し、県民の大きな政治不信を招いていることは、誠に残念でなりません。新年を迎え、県政の信頼の回復を図るため、県議会が一丸となって、政治倫理の確立に向けて行動を起こさなければならないと意を新たにしているところです。
 心機一転今年も多くのことに挑戦し、それを糧として、飛躍の年にしたいと思っています。本年もご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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