因島にて…Ⅱ 地域から見えるもの【5】地震学者の警鐘(3)

 1997年から「原発震災」を警告していた石橋公述人(石橋克彦・神戸大名誉教授=地震学)は、2005年2月の衆議院予算委員会で、東海地震の予想震源域の真上にある浜岡原子力発電所に焦点をあわせ、その内容を明らかにする。

―万々が一、ここで東海地震によって浜岡原発が大事故を起こしまして、大量の核分裂生成物、炉心にたまっている核分裂生成物が外部に放出されますと、これは、例えば浜岡の三号機が百十万キロワットの発電能力を持っていますけれども、そういう原子炉を一年間運転すると、広島型原爆七百発から千発分ぐらいのいわゆる死の灰が炉心にたまると言われております。そういうものの何%か何十%か、事故によって随分違いますけれども、そういうものが放出されると、要するにチェルノブイリの原発事故のようなことが起こる。

 石橋公述人は、「原発震災」が地震による原発事故という単純な意味ではない、と強調する。

―放射能から避難しようと思っても、地震の被害で、津波の被害で、津波や液状化で道路、橋はずたずた、建物はたくさん倒れて道路をふさいでいるということで、逃げようにも逃げられない。(中略)
 自衛隊やボランティアが駆けつけて救出するということができるわけですけれども、非常に強い放射能があるわけです、襲ってくるわけですから、恐らくそれはできない。まあ、どうなるかわかりません、決死隊が行くのか何かわかりませんけれども、通常の震災による生き埋めの人、救出できる人がかなり見殺しになるのではないか。そうすると、死者が数万人にも十万人にも及ぶわけです。

 こうした放射能は、南西の風に乗り、地震で超高層ビルなどが被害をうけて屋外に多くの人が避難しているような状態の首都圏にもやってくる。しかし、それを避けて屋内に避難しようにも地震の影響ゆえに、恐ろしくてそうはできない。

―そうゆう首都圏を、例えば翌年、今度は東京直下地震が襲う。そうすると、放射能のために本格的な修理もできないでいた、壊れた、損傷した超高層ビルなどが、非常なダメージを受けて弱くなっていますから、これが轟音をたてて崩れるというようなことが起こるかもしれない。というわけで、さらに災害が増幅される。
 そもそも東京は放棄せざるを得ない。首都を喪失するわけです。そこに至るまでの静岡県や神奈川県という国土も、もう長年人が住めない、土地が喪失、国土が喪失される。そもそも水源が汚染されますから水が飲めない、人が暮らせない、ということになります。これは日本の衰亡に至るであろう。

 石橋公述人は、こうした事態には地震防災対策というものではとうてい対処できない、と語る。

―そもそも、日本列島にいる限り、地震と共存する文化というものを確立しなければならない。つまり、従来は自然と対決する文明で、それに対して最新技術でもってバックアップしようという考え方でしたけれども、自然の摂理に逆らわない文明というものを、我々は創っていかなければならないと思います。
 要するに、開発の論理、あるいは効率、集積、利便性の論理、それから東京一極集中、都市集中の論理、そういうものをやはり見直して、保全とか、小規模、多極分散、安全と落ちつき、地方自立、国土の自然力と農山漁村の回復、といったようなことをキーワードにして根本的な変革が必要であると、地震災害を考えると私は強く思います。

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