ふるさとの史跡をたずねて【24】三躰妙見宮(尾道市向島町立花)

三躰妙見宮(尾道市向島町立花)

魚島・椋浦・立花の海の三角形~椋浦伝説を確かめるために余崎城跡近くの三躰妙見宮へお参りした。

いつ何家族何人が魚島から椋浦へ来て、椋浦から立花へ行ったかという正確な記録がないので、伝説と呼ばれているのだろう。魚島にも立花にも、この話はあるので史実だと思う。

『芸藩通志』にも載っている椋浦のまな板叩きは、かつて魚島で漁業者だったことを忘れないために除夜に行った風習だと言われている。また、魚島には三庄千守城から敗退してきた篠塚伊賀守が海岸で行った戦闘訓練に発する「てんてこ踊り」がある。これが椋浦の「法楽舞」の起源だとする説がある。

立花の妙見宮では、玉垣に書かれた寄付者名に「青木」という文字を探した。予想は裏切られなかった。なお、立花への移住者は椋浦だけでなく、三庄の槙氏らの他、鏡浦、外浦からもいた。

三躰妙見宮は因島村上氏一代吉豊が正長元年に奉祠し、六代吉充が余崎城築城に際して武運長久を祈願して建立したとも伝えられており、江戸時代に立花村を拓いた因島からの移住者らによって氏神社として篤く信仰されたものと思われる。

(写真・文 柏原林造)

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