鏡浦の大岩脈が県天然記念物に指定 国の指定に期待膨らむ 急がれる環境整備

広島県教育委員会は18日、広島県文化財保護審議会の答申をうけて、因島市鏡浦町の「花崗岩質岩脈」を県天然記念物に指定した。

これは、黒色の泥質岩類を主体とする堆積岩類中に優白質の花崗岩質岩脈が、南北方向にほぼ水平に貫入している。岩脈の主脈部分は、北端では約2メートルの幅であるが、多少の膨縮をくりかえしながら、南に約120メートルにわたって連続している。主脈から分岐した支脈は幅数センチの細脈となっている。露頭の北端から約64メートル南では、淡緑色のランプロファイヤー岩脈が堆積岩類と花崗岩質岩脈を1メートル幅で垂直に切って貫入している

この露頭は、広島県南部の地質現象を代表する典型的なものである。広島地学研究会の専門家によれば、国の天然記念物に指定されている、島根県益田市西平原町の「唐音の蛇岩」や香川県大川郡白鳥町の「鹿浦越のランプロファイヤー岩脈」に劣らない、学術上の価値があるという。今回の県天然記念物指定で国の天然記念物指定への期待がいっそう膨らんでいる。

また、広島県天然記念物指定にともない様々な課題が浮かびあがってきている。それにふさわしい環境づくりが求められている。岩脈の保存や見学するための通路の整備など市をあげた取り組みがのぞまれる。

市文化財保護委員・岡本馨さんの話

永年の願いがかなってとてもうれしい。全国的にも素晴らしい価値がある岩脈だ。陸からではなく海側から見るとそのことがよく分かる。国の指定に向けてさらにがんばりたい。

広島地学会会長・友成才さんの話

この岩脈を初めて見たときから、県や国の天然記念物の指定を思いつづけてきた。関係者の努力が実ったことが喜ばしい。これから、文化庁へのPRを強めていきたい。

鏡浦町区長会長・岩本康之さんの話

町にとって喜ばしいこと。大事に保存し、大勢の人に見てほしい。駐車場や受け入れ体制など、市と相談し、かけあい、環境の整備を急ぐ必要がある。

因島市での県の天然記念物の指定は初めて。この他の市内の県文化財指定は次の通り。

県有形文化財

  • 白紫緋糸段縅腹巻(中庄町)
  • 紙墨書因島村上家文書(中庄町)
  • 金蓮寺在銘瓦(中庄町)

県無形文化財

  • 椋浦の法楽おどり
  • 中庄十二神祇神楽

県史跡

  • 長崎城跡(土生)
  • 青木城跡(重井)
  • 青陰城跡(中庄・田熊)

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