春の甲子園 選手宣誓に思う

 暑さ寒さも彼岸まで―。昔の人たちはすごいと思うことが多い。余寒の厳しさも春の彼岸になれば薄らぐという長期気象予報である。「彼岸」は春分と秋分の日を中日とした前後七日間をいい、昼夜の長さがほぼ等しい、気候の変わり目を予測した先人の残した名言の一つ。


 外来言葉では「冬きたりなば春遠からず」とか「日は昇り日は沈む」…と、希望の光を待ち望む言葉はあるが、これらの言葉は今なお被害の全容がつかめない東日本大震災の被災者に対する慰めの言葉にならないだろう。
 何分にも想定外の津波地震で約2万2千人の犠牲者を出した1896年の明治三陸地震に並ぶ。それに加え原発事故が加わったことで励ましの言葉が見つからない。こんなときに一時は中止も検討された春の甲子園。被災地を励ましたいという願いがかない開会式はブラバン付きの入場行進はなかったが「生かされている命に感謝し、仲間とともに困難を乗り越えよう―」という選手宣誓に胸を熱くした人も多かったろう。
(村上幹郎)

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