春の甲子園 広島新庄高校が初戦を突破

掲載号 14年03月29日号

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春の甲子園大会で県北の広島新庄高校が初戦を突破。野球王国「広島」の常連選抜校の地図が塗りかえられた。

同校野球部の創部は1928年というから87年になる。5年後の33年夏の県予選に初出場、広島商に0―47で大敗。レベルの違いから戦後しばらくは軟式で部活動の時代が続いた。72年に硬式に復活、甲子園への道がつながったが、山間辺地の練習環境などハンディも多く各大会で初戦敗退を繰り返していた時代が続いた。

2007年秋、広島商高野球部監督として実績のある迫田守昭さんを新庄高の監督に迎えることになり過疎地の学校に"夢"が描かれた。町をあげて甲子園への道をひた走った。チームの強化は当然のことながら屋内練習場などが整備され、11、13年の夏の広島大会では決勝に進出というチームに育った。昨秋の中国大会では準優勝、夢の甲子園選抜に出場、5日の第一試合には北広島町の町民らがバス33台で甲子園へ応援に駆けつけアルプス席は2000人の応援団が乱舞した。

(村上幹郎)

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