瀬戸内海国立公園80周年 瀬戸内しまのわ2014博覧会開催

掲載号 14年03月22日号

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瀬戸内海が国立公園に指定されて16日で80周年を迎えた。広島県と愛媛県は21日から「瀬戸内しまのわ2014博覧会」を開く。

パビリオンのない博覧会で各地でコンサートやサイクリング大会など300近いイベントが用意されている。各地とも「体験型」「移住型」の観光誘致がキーワード。腰を落ち着けて滞在すれば白砂青松の浜辺。山肌にへばり付いた集落。石積みの段々畑。大漁旗がなびく小さな港―など魅力がいっぱい。

現在、観光地として生き残っているところは「誇りと歴史」が大きな力となっているようだ。戦後間もなくのこと、中国人をガイドするため尾道駅を下車した。開口一番、尾道水道を見て「日本にもきれいな大河がありますね」…と。答える言葉がすぐ出てこなかった記憶がある。

数年後のこと、中国大使館の要人をガイドしたときは橋の構造をやたら細かく質問され「時代の変化」とかけがえのない自然観光の価値と受け皿を見いだした。

(村上幹郎)

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