因島らの写真愛好家 ミャンマー撮影旅行 戦死者慰霊塔に祈り
掲載号 14年03月15日号
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広島県6人と山口県6人の写真愛好家は岡野巧三因島文化協会会長を団長にして、昨年10月7日から10日間ミャンマー(ビルマ)への撮影旅行を行なった。
岡野さんは仲間を募りこの間、中国、ベトナム、インド、カンボジア、ネパール、ミャンマーに撮影を目的に訪れている。ミャンマーは今回で5回目である。
今回の撮影旅行のテーマのひとつは、撮影場所のマンダレー郊外ザガインにある日本人戦死者慰霊塔に祈りを捧げることであった。
現地には、生存者や遺族が建立した、インパール作戦での戦死者と戦病死者の慰霊塔が多数ある。それぞれの慰霊塔には部隊名が刻まれている。岡野さんは、香川県善通寺部隊の名が印象に残ったという。
それらは日頃から、現地の人たちによって護られている。その日も白菊が供えられていた。
撮影旅行のメンバーには山口県徳山市在住の曹洞宗僧侶・一柳老師がいた。正装し、米と水を供え、読経を行なった=写真。メンバーの全員が涙したという。
岡野さんは、「慰霊塔が護られているのを見て、現地の人への感謝の気持ちでいっぱいになった。アジア各地を回って平和を願う想いがどこでも同じだと強く感じた」と語った。
【インパール作戦】 第二次世界大戦末期の1944年3月8日から7月3日まで、インド北東部の都市インパール攻略をめざし日本陸軍によって行われた作戦。対戦相手はイギリス軍など。日本側の敗北に終わり、多くの戦死者と戦病者を出した。