尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入賞作文【4】「勇気スイッチ」

掲載号 14年03月08日号

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勇気スイッチ

高見小学校四年 東舎健太君


二学期の始業式、校長先生が「やる気スイッチ」の話をしてくださいました。やる気スイッチとは、やる気をだすために、自分で押すスイッチだと教えてくださいました。自分にしか押せないスイッチだとも言われました。ぼくは、その話を聞きながら、初めてやる気スイッチについて考え、「ぼくもやる気スイッチ入れないといけないな。」と思いました。

始業式の後、二学期初めの学活のじゅ業で先生に、

「勇気がある人って、どんな人だと思いますか。」

とたずねられました。話し合いの中で、「悪いことをしている人を見たら、いけないと注意することは勇気があることだ。」という話が出ました。ぼくは、学校の中で、「いけないな。」と思っていてもできないことがあります。

それは、友達を注意することです。

ぼくの学校には、「ろう下・階だんではしずかに歩く」というルールがあります。それなのに、ぼくの友達はろう下で遊んだり、走ったりしています。「危ないな。」と思うことがあります。

ぼくはいけないと分っていても注意ができません。どうしてかというと、「注意したら、おこられてけんかになるかもしれないな。」と思うからです。走っている友達の中には、いつも遊んでいるけれども、「ちょっとこわいな。」と思っていて、これまでなかなか注意ができませんでした。

ぼくが注意されたこともありました。ぼくもろう下でおにごっこをしたことがありました。その時、そのこわかった友達が、

「遊ぶのやめようや。」

と注意してくれました。ぼくは、ちょうど自分がおにだったから、むししてしまいました。今考えると、もしかしたらその友達も勇気を持って注意をしてくれたのかもしれません。勇気を持って注意してくれたのにむしをされたら、とても悲しかっただろうし、もう注意してくれなくなるかもしれないと思いました。

ぼくは、校長先生の話を思い出して、自分なりの「やる気スイッチ」を考えました。ぼくには「勇気スイッチ」が必要だと思いました。今度からは、勇気スッチを使って、悪いことをしている友達を見かけたら止められる勇気を出したいです。がんばります。

もし、社会のみんなが「勇気スイッチ」を持つことができ、自分で押すことができたらいいなと思いました。

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