巧妙な手口を使う「振り込め詐欺」因島警察署が注意呼びかけ
掲載号 13年10月05日号
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最近、いっそう巧妙になっていると言われる「振り込め詐欺」。犯人は逮捕されているが、被害があとをたたない。現状と対策を因島警察署次長の中道弘志さん=写真=に聞いた。
その手口は
細かく分けると次のようになります。
- 警察官・金融庁・市役所などになりすます。
- 架空請求
- 還付金
- 融資保証金
- 金融商品取引
- ギャンブル必勝法
- 異性との交際あっせん
最近、目立つ傾向は
以前は、ATMへ直接振り込ませていた。現在は、関東地区の方からが多いのですが、直接現金を受け取りに来たり、宅急便などで送付させるやり方です。また、健康食品などの送りつけやパンフレット送付によるものが増加しています。
被害状況は
今年の1月から8月末において広島県内では、約6億円の被害が出ています。過去最悪の状態で、全国ワースト10になります。被害者の8割が65歳以上の高齢者です。因島警察署管内では、イラクの紙幣を売りつけて350万円を詐取した例もありました。
特に注意する点は
犯人グループは、リストをもとに高齢者に架空の電話やパンフレットの送付を行い、言葉巧みに現金の受け渡しや送付をさせています。被害者の多くは、「詐欺の手口は知っていたのだがその時になったら分からなくなってしまった」と語っています。
犯人の言葉の特徴は
- 必ず儲かります
- 代理で購入して下さい
- 携帯番号が変わった
- 風邪をひいて声がおかしい
- お金を返すからATMへ
対策の基本は
金銭関係の電話や不審な電話や郵便物について、家族や近所、警察に相談することが先決です。
交通安全願い チラシを配布
秋の交通安全運動最終日の30日、尾道市、因島警察署、因島交通安全協会中庄支部、中庄幼稚園児30人が水軍城入口バス停近くでキャンペーンを行った。駐車帯に停車した運転手に園児たちが次々と、チラシ、全席にシートベル着用をよびかけるヘッドレストカバーを配った。