田熊小学校存続求め陳情書を提出

掲載号 13年02月16日号

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「田熊小学校を存続させる会」(岡野信亮代表)は15日午後4時以降に、檀上正光尾道市議会議長と半田光行光行教育長に対して、665人の署名を添えて、陳情書を提出する。そのなかで「議論も不十分なまま統合してしまうと後にはもどすことができません。もっと議論をした上で計画を進めていただきたい」と述べている。

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賛否両論の田熊小学校

田熊区長会らが中学校跡地活用 要望書を提出

因島田熊町区長会など10団体は4日、尾道市長と教育長に、旧田熊中跡地への総合福祉センター建設・田熊公民館併設の早期実現要望書を、1261世帯の署名を添えて手渡した。同日市議会副議長に要望書を手渡した。

傍目八目

平成の市町村合併はよかったか―の問いにノーと答える人が多い。その理由は色々ある。痒い所に手が届かなくなった行政サービス。住民のグチはいつの世にも口さがない。それが教育の問題に直接関与すると町民感情のもつれを生じるからよくよく考えねばならないだろう。

こうした環境のなかで協議が難航している尾道市因南地区の3小学校(土生、三庄、田熊)のうち田熊小の統廃合について同町団体連絡協議会代表で区長会長の村上好志氏が「一部に統廃合反対の意見もあるが、しっかり向きあっていく」と合意方針を市教委に伝えた。

その足で行き掛けの駄賃と言うわけではあるまいが一部、回覧板で集めた「旧田熊中跡地を総合福祉センターに早期転用するように求める」署名簿と要望書を手渡した。

田熊小の統廃合問題は児童数は中規模校を将来も確保することが出来るなど150年の歴史と伝統を誇っている住民にとっては結着がついていない。廃校にするのは耐えがたい心境に油を注いだ結果になった。

(村上幹郎)

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