石原都知事尖閣諸島購入発言 鬱憤晴らしになった人は多い

掲載号 12年04月21日号

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 月にむら雲花に風ことしのサクラはパッと咲いて短命に終ったようだ。こんな季節にロンドンオリンピック開幕は100日を切った。その対岸の米・ワシントンでは石原慎太郎東京都知事が中国との火種になっている沖縄県・尖閣諸島を購入すると打ち上げた。

 何のために東京都が買うか、という問いかけに「何もしなかった政府に吠え面をかかせてやるんだ」と息巻く。

 事情を知らなかったのは日中政府間とも同様だった。説明次第では漁船衝突事件のように反日デモの発生につながるかどうかは不透明。その理由をあげれば石原氏は「右翼政治家」として中国外交筋が認めているからにほかならない。

 中国メディアは石原氏の釣魚島購入発言を「次期衆院選をにらんで関心を集めようとしている」と分析する。その一方で橋下大阪市長らは20日都内で道州制推進設立総会を開き、議論が進んでいない政府にゆさぶりをかける。

 ともあれ石原発言は北方領土や実行支配されている竹島問題などの鬱憤晴らしになった人は多い。

(村上幹郎)

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