尾道市教育長が学校統合に言及
掲載号 11年09月17日号
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半田光行尾道市教育長は13日、巻幡伸一議員の市議会一般質問に生口島、因島地域などの学校統合への取り組みの現状を述べた。
旧尾道市の原田中は、平成25年4月をめどに美木中に統合。向島町の三幸小が平成27年4月をめどに向島中央小に統合。
生口島の東生口小と南小は、25年4月をめどに瀬戸田小に統合することについて地元と協議中。生口中は同時期をめどに、瀬戸田中に統合することについて地元と協議中。
因島地域の土生、三庄、田熊小の三校統合は平成26年4月をめどに行なうことについて地元と協議中。統合先は、校舎新築が考えられない中で、耐震基準に基づいて建てられている旧土生中か旧田熊中にならざるをえないという。
傍目八目暑さ寒さも彼岸まで―ということわざがあるように今週はうだる暑さから解放されそうだ。再燃の火をつけたのは小学校統合問題。因島選出の巻幡伸一議員(中庄)の市議会一般質問に答えて半田光行教育長は2013年から15年度にかけて瀬戸田・因島などの小中計8校の統廃合計画を説明した。
そのことが中国新聞地方版に「瀬戸田・因島で小中統合」という見出しで掲載され、図解では"未定"となっていることに関係住民は疑問を投げかけている。
半田教育長の答弁によると因島南部地域土生、三庄、田熊の3小学校は14年4月統合を目指すという。当初、幼稚園と小中学を統合「幼保小中一貫校」を目指していた。しかし、住民の反対運動によりタナ上げ。しかし、すでに住民合意を得ていた土生、三庄、田熊の3中学統合は10年4月に旧因島高校跡に「因南中学」を開校している。
小学校についてはその後、住民と市教委との話し合いの場もなく見切り発車をすれば前車の轍を踏むことになりはしまいか。
(村上幹郎)