東日本地震 因島でも乾電池が品薄に

掲載号 11年03月19日号

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 地震雷火事親父という言葉がある。世の中の恐ろしいものを順番に並べたようだが、親父は古い家族制度の権力者の地位にあった。明治時代では不良息子を戸籍から消したという話を聞く。いわゆる勘当で、親父は怖い存在であった。

 ところが、近代化した社会では怖いものの常識も変ってきた。依然として変っていないのが地震で今回の東日本大地震は記録破りの大津波が重なり見るも無残な地獄絵画となった。大地震と大津波に放射能漏れのトリプルパンチを受けた被災者にとっては神も仏もあったものでない。

 政府は生活支援対策に対応するため「政治休戦」をしたはずの与野党間で再び駆け引きが先行しはじめている。子ども手当や高速道路無料化の言及。着地点が見えないまま復旧事業の全額国費負担などの提示があるが当面、背に腹はかえられぬ問題が山積している。

 よもやと思われる因島で乾電池やカイロなど日用品が品薄傾向にあるという。関東地方の親類や知人に送るためと不要な買いダメらしい。

(村上幹郎)

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