般若心経唱え鯖大師境内で寒修行

掲載号 11年01月15日号

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尾道市因島土生町の因島公園内にある鯖(さば)大師境内で凍てついた8日夜大師信仰者らが集い寒修行を行ない、無病息災、家内安全を祈り、般若心経を唱える老若男女の願いが夜空に木霊した。

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弘法大師(空海)の奇跡を伝える伝説は全国各地にあるが、大師の化身といわれる因島の鯖大師の云われもその中の一つ。

もとは、土生町の因島総合病院前に高さ5メートル、重さ10トンの青銅の弘法大師像とその横の御堂の中に鯖を下げた石彫りの鯖大師像が祀られていた。

この二体を現在地に移転したのは昭和52年。お大師信仰はあとをたたないが、高齢化の波のなか山腹の寒空の足もとを照らすローソクの灯影の中で土生町内に移設できないものかというつぶやきが交わされていた。

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