田熊小学校で猪大暴れ

掲載号 10年10月23日号

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 16日土曜日の朝10時ごろ田熊八幡宮の深山から首に血を流しながら手負い猪が尾道市立田熊小学校校庭に下りてくるのを目撃した教頭の話によると近くを歩いていた女性(74)に後ろから噛み付き、そばにいた10歳くらいの子どもにも襲いかかった。女性が溝にはまり助けを求めていたので因島署へ通報、救急車を要請して因島総合病院へ搬送されたが幸い軽傷だった。

 このあとイノシシは下の校庭を駆け回った後、近くの畑に下りて作業中の男女2人の手や足に噛みついたが竹箒や鎌で追い払いタクシーを呼んで病院で治療を受けるという惨事。

 町の中に逃げ込んだ手負い猪に市の広報車が繰り出し注意を呼びかけ、猟友会の瀬島会長や村上光さんが駆けつけたのはかなり時間が経過しており追跡が難しく住民の目撃情報を分析すると同町中央区のメイン道路を駆け抜けて山に帰ったらしいと判断。学校が土曜休日で幸いしたものの多くの課題を残したようだ。

(村上幹郎)

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