司馬遼太郎記念館 因南中ロータリー文庫 贈呈式と記念講演会

掲載号 10年05月29日号

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因島ロータリークラブ(柳澤ゆきひこ会長)と因島南中学校(岡本和信校長)は28日午後1時50分から尾道市土生町の同中学体育館でロータリー文庫と司馬遼太郎記念館寄贈「二十一世紀に生きる君たちへ(50冊)=著者司馬遼太郎」の贈呈式を行ない、次いで上村洋行館長が「司馬遼太郎が次代のこどもたちに伝えたかったメッセージ」について講演、生徒、PTA、一般市民が耳を傾けた。


因南中学生徒代表から花束を贈られる上村館長夫妻

同中学が開校したのは今年4月。少子化に追い打ちをかけた日本造船業界の構造的不況の煽りで生徒数が激減傾向にある因島南部の土生、三庄、田熊3町の中学校を統廃合して、旧県立因島高校跡に校舎を新築。新しい教育環境の中でスタートしたばかり。

そこで、なにかお手伝いを―とロータリークラブが考えたのが図書室の充実。市民に書籍の寄贈を呼びかけた。28日はさわやかな五月晴。みかんの花咲く香りにつつまれた学園は元気な生徒たちの校歌斉唱につづいて平谷祐宏市長をはじめ学校関係者のあいさつがあり、同C柳澤会長と、司馬遼太郎記念館上村館長から岡本校長に目録が贈られた。

講演は約1時間。生徒代表の河上実鈴さんは「いただいた本に記されているように、自分にきびしく、相手にはやさしく、という言葉を心にとどめて自己の確立に励みます」と謝辞を結んだ。


柳澤ゆきひこ会長

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