因島南中学校開校 尾道みなと祭に出演、三庄・田中医院と土生・中郷クリニック

掲載号 10年04月24日号

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 櫻花の下、少年少女の希望をふくらませながら因島南中学校が開校。因島教育に新しい灯がともされた。土生高等女学校から共学の因島高等学校への時代を踏みしめた跡地を引き継いだ因南中学。最初の取り組みは校歌の合唱。約250人の生徒が揃いのユニフォームで尾道みなとまつりのパレードに参加するパフォーマンスにも挑戦、仲間とのきずなを深めた。

 無心に躍動する少年少女たち。御調郡下の土生、三庄、田熊の学区で生まれ育った環境文化の隔たりは感じてないようだ。氏神様の祭をはじめ伝統、風習の違いを気遣った統廃合だったが大人が心配したこともなく、案ずるより産むが易し―と、関係者はひと安心。

 三庄町からお医者さんがいなくなり無医地区になると、昨年末から噂になっていた田中医院の継続問題は落ち着くところへ収まり、住民はホッと胸をなでおろした。その一方で少子化の波に因島唯一の出産施設だった土生町中郷クリニックの先生が転出。5月から因島での分娩施設が皆無となる。

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