囲碁サミット2009尾道が終わって

掲載号 09年07月25日号

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 囲碁を題材にしてまちおこし、まちづくりを目指している10市の首長やリーダーが集っての尾道サミット。それぞれが地域の特性を生かしての取り組みが面白い。

 故木谷實九段が開いた「木谷道場」は現代囲碁界を代表する棋士を多く輩出。平塚市の商店街の軒先で開かれる1000面打ち大会は圧巻。悩みは「雨とトイレ」、と大蔵律子市長。商店街の協力があってできること―と、つけ加える。

 地場産業の一つになっている宮崎県日向市の「はまぐり碁石」と「榧(かや)碁盤」。縞模様が自慢の白碁石は世界唯一の生産地。三重県熊野市の那智黒石も加工。「日向はまぐり碁石まつり」は全国的規模のアマチュア大会として成長している。

 10市の取り組みに耳を傾けていた日本棋院大竹理事長は「碁盤の無い会場で、こんなに長時間熱心に囲碁について討論できるなんて思いもよらぬことでした」と感謝の言葉。梅沢女流棋聖は幕あいを利用してテゴー座の楽屋にあいさつする気の遣いようにスタッフ一同大感激だった。

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