しまなみ海道開通10年 変わったもの、変わらなかったもの、将来に伝えたいもの 島の文化に思いを寄せるきっかけに

掲載号 09年05月02日号

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 GWスタートの29日、大三島の今治市上浦町であった「しまなみ海道開通10周年式典」の帰り道、生口島の尾道市瀬戸田町の平山郁夫美術館で開かれている「特別展」に立ち寄った。

 西瀬戸自動車道10橋で結ばれて10年。その間、平成の合併もあって沿線の市町は尾道市と今治市に吸収合併。合併が良かったのか、悪かったのかその答えはまだ出ていない。

 世界一の斜傾橋といわれる多々羅大橋。中央が広島県と愛媛県の県境だという。海道から島内へ下りると、ずいぶんと集落や海岸線の道路、港の風景が変ってきた。なかには変っていないものもある。

 それを感じさせてくれたのが平山郁夫さんの絵である。会期中の特別展は、10年前に全通を記念して描かれた「しまなみ海道」の風景で、何度も、拝見した絵だが、学芸員から「あらためて、10年の間に変わったもの、変わらなかったもの、このまま将来に伝えたいものなど、島の文化に思いを寄せるきっかけにしてほしい」と説明され、また一つ開眼させられた。

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