秀策囲碁まつり 7月19・20日因島 尾道市民への広がりが課題
掲載号 08年06月28日号
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尾道市誕生110周年を記念して行われる今年の第56回本因坊秀策囲碁まつりは、「囲碁記念館」今秋オープンを控え、市技としての囲碁の全市的な広がりに向けた転換点になろうとしている。
全国に例を見ない、プロ8人とアマ8人が入り混じって対局する本因坊秀策杯を中心にした囲碁まつりが7月19日・20日、因島市民会館などで開催される。
平成9年11月、旧因島市は囲碁を市技に採用した。世界に誇れる本因坊秀策の生誕地として、「日本一の囲碁による町づくり」をめざした。
この精神は合併により尾道市に継承され、組織も「尾道市囲碁のまちづくり推進協議会」に発展した。しかし、その内容の充実は今後の大きな課題である。
秀策囲碁まつりの実行委員長である村上栄昭因島囲碁協会会長は、「市技への尾道市民全体の理解と支持をえることは、囲碁の普及にとって不可欠である」と強調する。
さらに村上実行委員長は囲碁まつりについて、「日本中の碁打ちが、尾道と因島で碁を打ちたいと集まってくるような大会にしたい。そうなれば市民への普及も大いに進む」と語る。
今秋の「囲碁記念館」オープンに合わせて来年2月棋聖戦(読売新聞主催)が尾道市因島土生町のナティーク城山で開催される。
また、同委員長は「2、3年先には、日本棋院主催の『女流アマ囲碁都市対抗戦』を招致したい」という抱負をもっている。
【本因坊秀策杯】
参加予定プロ棋士
日本棋院=大垣雄作九段▽中野寛也九段▽熊ホウ六段▽堀本満成初段 関西棋院=石井新蔵九段▽小西和子八段▽新垣朱武八段▽坂井秀至七段
公開対局解説
蘇耀国八段(日本棋院) 聞き手 徳永紗月アマ六段。