朝の挨拶で児童と交流 教育ボランティア 福島晴登さん(80)

掲載号 08年06月07日号

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 週2回、朝登校してくる三庄小学校の児童に声かけ挨拶をつづけている。月曜日は表門、金曜日は裏門。今年で2年目になる。おはようで始まり、「忘れ物ないんか」「車に気をつけえよ」と呼びかける。おはようにつづく、第二の挨拶に心がけている。これが、自分にすぐにでもできる教育ボランティアだと思っている。

 地元住民として学校にかかわるなかで、奉仕活動としての挨拶活動を思い立った。「僕達やるから、おじちゃん手伝うて」と言う児童に応えて始まった。寒い日に福島さんの上着に手をいれ、「わーあったかい。ありがとう」と走っていく子。登校途中に道端に咲いているタンポポをさしだす子。声も段々と大きくなっていった。子どもたちとのふれあいが深まるなかで、元気をもらったり、心が豊かになった気持ちになる。元気なかぎり、「がんばらにゃーいけんなー」と語る。

 5月に因島ロータリークラブの社会奉仕賞を受賞した。思いがけないことでとても嬉しい。地元の因島三庄町6区の老青会会長である。木江造船学校出身。学徒動員で日立造船因島工場への空襲を体験した。戦後、その工場で定年まで勤め上げた。20年間つづけてきたグランドゴルフが自慢だ。

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