因島の観光に貢献35年 本因坊秀策記念館「碁聖閣」5月末で閉館

掲載号 08年05月31日号

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防虫・防カビ・燻蒸 展示品移設準備

幕末の天才棋士・本因坊秀策 「秀策流」として現代の棋士たちから「碁聖」と仰がれる幕末の天才棋士、本因坊秀策の遺品を遺族の厚意によって一般公開。囲碁の歴史文化、観光に貢献してきた尾道市因島外浦町の秀策生誕の地にある「碁聖閣」は5月末閉館。平成の市町村合併記念事業の一つとして隣接地に建設された復元生家と資料館で構成される囲碁記念館に遺品を移設展示する準備を進める。

 碁聖閣が建設されたのは昭和48年(1973)9月石切風切宮司、故桒原八千夫氏の曽叔にあたる秀策について研究する人たちが全国から来訪されていたことから私費を投じ遺品などの展示場をつくり一般希望者にも無料公開してきた。

 遺品の寄託を受けた尾道市は、6月から防虫・防カビ・燻蒸の作業にかかる。補修したあと新設される常設展示場に収められるのは9月上旬の予定。

 大正15年建立の碁盤の台座に立つ本因坊秀策碑=写真=は現在地のままで移転はされない。

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