尾道に映画館をつくる会「長い散歩」を上映 奥田瑛二監督が登壇

掲載号 08年02月16日号

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 旧尾道松竹を改装し映画館を再建する活動をつづけるNPO法人シネマ尾道(尾道に映画館をつくる会)は3月16日(日)、テアトロシェルネ(JR尾道駅前しまなみ交流館)で、第15回上映会を開催する。

 またこの日、午後の上映後、同作品の奥田瑛二監督が登壇しトークショーを行う。上映時間は、

  1. 午前10時30分から午後12時50分
  2. 午後1時30分から午後3時50分。
 料金は、前売り1000円、当日1500円。チケット販売は、啓文社各店舗坂井文具店(因島田熊町)全国のローソン(Lコード67641)。

【問い合わせ】TEL090・3630・9282(北村)。

 映画「長い散歩」は、奥田瑛二さんの監督3作目の作品で、モントリオール世界映画祭でグランプリを獲得している。

 定年まで高校の校長を務めた松太郎は、家庭を顧みなかった過去の自分を後悔しながら、安アパートでひっそりと暮らし始めるが、隣室の女が幼い娘を虐待していることに気がつき、ある日ついに惨状を見かね、少女をアパートから連れ出してしまう。旅に出た二人の間に、少しずつ生まれていく絆。しかし世間は”誘拐”とみなした。

下関市で映画館存続活動を開始

 尾道と奥田瑛二監督は「映画館」で絆が結ばれている。下関市で4作目の「風の外側」をオールロケでつくりあげた縁で同監督は、下関唯一の映画館「下関スカラ座」の存続に立ち上がった。

 監督あてに、尾道で映画館をつくる活動をつづけるNPO法人「シネマ尾道」から手紙が届いた。

 なお、同法人はこのほど、JR尾道駅前で今春オープンする予定だった映画館の開館延期を決めた。元日の倉庫火災で映写機など機材を焼失したり、想定外の改装工事費がかさむことなどが理由とされている。それを受けての今回の上映会で、市民の反響、同法人の今後の活動が注目される。

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