シネマ尾道出前上映会 久々の「島の映画館」笑いと涙で観客わく
掲載号 07年12月15日号
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尾道に映画館をつくる会(NPO法人シネマ尾道)の第一回出前上映会が9日因島土生町の市営中央駐車場多目的ホールに250人の観客を集めて行われた。注目度が高く、報道関係者もつめかけた。
作品は、因島大浜町でも撮影が行われた「男はつらいよ―口笛を吹く寅次郎」(山田洋次監督)で、笑いと涙の105分間だった。
特別ゲストとして、最後のシーンの舞台になった「一福屋食堂」の酒井福枝さん=写真=もロケの思い出を語った。
今回の企画は、市営中央駐車場多目的ホールで行われた初めての映画上映会で様々な波紋が広がっているようだ。なによりも同ホールが、「島の映画館」として十分活用できることがわかったことが収穫であろう。訪れた観客にとって久々に因島で味わうことのできた映画館の雰囲気ではないだろうか。
この日上映会を楽しんだグループから早くも、出前上映会の要望が出ているという。尾道に映画館をつくる活動と連携した、因島をはじめとした島嶼部の動きが注目される。