治山治水のダム建設 奥山ダム作業所所長 稲村 聡さん(41)

掲載号 07年11月24日号

前の記事:“海上自衛隊 清掃の奉仕
次の記事: “験乗宗本山光明寺(中庄) 改宗60周年記念大法要 報恩感謝の読経大合唱

 堤体工事が完了し試験湛水(たんすい)が始まった重井地区奥山ダム建設工事は、前田建設工業・銭高組・青木組特定建設工事共同企業体が行ってきた。その作業所所長が前田建設工業株式会社の稲村聡さん(41)である。

 平成16年に赴任して、今年4月から所長の任に就いた。千葉県に妻と小学生の娘2人をおいての単身赴任である。地元でのマンション生活もすっかり慣れた。

 徳島大工学部土木工学科を卒業し同社に入社。4年間、設計などの仕事に携わった後は、ダム建設の一筋だった。建設業に従事している父や兄の影響で当然のように、ダムやトンネルなどの大型構造物を造ることが目標になっていた。

 最初が、静岡県大井川上流にある長島ダム、次は、富山県神通川の支流・久婦須(くぶす)川ダム。さらに岡山県新見市の三室川ダム、そして因島にやってきた。これから発展途上国への赴任もありうるという。

 出身は岡山県美作(みまさか)市。ダムを必要とする地域は数多くある。暴れ川の洪水対策、飲料水の確保が主な建設理由であるが地域の憩いの場にもなっているのを見ると、労が報われた想いがする。

 同社は、全国に100カ所余りのダムを建設してきた。その技術を伝承し、地域に密着したダム建設をつづけたい。趣味は読書。

関連書籍

E