初の女性キャプテン 土生少年野球クラブ 戸川結惟さん（12）
掲載号 07年10月13日号
前の記事:“空襲の子【58】因島空襲と青春群像－巻幡家の昭和－公職追放を越え 巻幡敏夫に追放処分（上）”
次の記事: “日本画 中村千里展”
チームをまとめ楽しく野球ができるようにと、土生少年野球クラブのキャプテンでがんばる戸川結惟（ゆい）さん（12）。土生小6年である。因島・生口・瀬戸田の小学生7チームが参加する因島少年野球連盟のシーズン開幕戦で選手宣誓をする彼女の晴れ姿が、4月の日立グラウンドにあった。
土生少年野球クラブは6年7人を中心に20人。一人ひとり個性がまとまり、今シーズンは連盟傘下最強になった。同チーム年間最多勝記録である55勝越えをめざしている。現在46勝であと10勝である。
チームに参加したのは小2の秋。4年からセンターでレギュラー。叔父さんがチームのコーチであった。野球は女、男関係ない、みんな楽しくプレイができたらいいと、いつも思う。
昨年、一昨年とチームはまとまりを欠き、好成績をあげられなかった。その4年生の時に、6年生になったらキャプテンになろうと決心した。そしてついに因島少年野球連盟始まって以来の女子キャプテンが誕生した。
守備はファースト。走塁には自信がある。試合中は自ら大きな声でチームを引っ張る。その先頭にたつ戸川さんの積極さがチームを変えていった。
中学校では先輩に陸上部に誘われている。3人兄弟の真中。姉、弟がいる。
