東京生まれの二世議員 地方と格差問題に温度差 

掲載号 07年10月06日号

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 背水の陣―退路を断ち絶体絶命の決死の覚悟で戦う陣形のことだが、福田首相の答弁からはキャラクターのせいかそのイメージが伝わってこない。だが、臨時国会中の仕切り直し新内閣は野党議員から前首相の突然のリタイヤの批判がなかなか収まらない。国民の目からは前首相の残像が消え「政治と金」「年金問題」「テロ特措法」などの方が気がかりである。

 テレビの国会中継が始まると参院議長は扇千景に代って民主党の江田五月。かつての社会党委員長江田三郎(岡山)の2世。衆院は河野洋平(自民・河野一郎の2世)元首相の子孫をはじめ2世、3世議員が目立ちその多くが東京生まれの東京育ち。選挙区というだけの「古里」だから地方の格差問題の温度差が違う。福山を選挙区とした故宮澤元総理もそうだが、「おらが国さの総理」である。

 それにしても、故田中角栄を師とした小沢一郎を党首とする民主党。同党の水戸黄門といわれる渡辺恒三をはじめ元田中派の顔ぶれが目白押し、「角福戦争」の再現を彷彿とさせる政界構図である。

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