教育三法案 「愛国心」=「国民的共生感」

掲載号 07年07月07日号

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 教育三法案が可決した。改定の一つに愛国心を学校教育の場で養成しなければ、日本は滅びてしまう―と安倍首相は述べる。「地域を愛する心、国を愛する心」を子どもたちに教えようという、ごく当り前のことにことさら異論のある人はいないだろう。

 「愛国心」という言葉が公的な場面に出ると、左派の人たちは愛国教育が軍国主義を呼びよせる―とヒステリックになる。日本の国を愛し、日本人同士が愛し合うというささやかな願いを現実的なものにしようと思ったら「愛国心」という言葉は適切でないのだろうか。

 明治の夜明けに板垣退助が結党した愛国社、奥村五百子(いむこ)らが創設した愛国婦人会など一部の同国人に対する憎悪の感情が浮かび上がってくる。そして祖国の体制の腐敗をののしり、政治イデオロギーを共有しない隣人をそしることにエネルギーを費やす。

 愛国心が高揚するにつれて政治、経済、文化に対する不平不満も高まるだろうから「国民的共生感」の養成もかかせない。そうした気持を育てることも必要である。

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