国民新党・亀井静香代表代行 因島の後援会役員会で講演 自公過半数割れ必至の情勢

掲載号 07年06月09日号

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 今夏の参院選(7月5日公示、22日投開票の予定)が近づくにつれて存在感を増し、言動が注目されている国民新党代表代行の亀井静香代議士が5日、因島土生町の日立会館で開かれた後援会役員会で講演した。そのなかで亀井氏は、自公過半数割れ必至の情勢であることを明言し、その大義のために広島選挙区での民主党の元衆議院議員・佐藤公治氏への支援を呼びかけた。講演の要旨は次の通り。

 今夏の参議院選挙は日本の命運を決める選挙であり、政治家としての総決算の闘いであります。

 夕張に似た、その状態スレスレのところは全国に多数あります。これは小泉改革の結末に他なりません。自己責任、つまり自分のところは自分でやりなさい、とやったのです。年寄りや弱いものいじめのこんな状況を許さなければならないのですか。

 大企業は戦後最高の利益を上げていますが、以前のように全体に還元されていません。そのほとんどが経営陣や株主だけに集中しているのです。重役たちは億をこす給料を取っている。以前はせいぜい2千万円くらいだった。

 目のくらむような金持ちが一部で生まれているだけです。2兆円儲けたトヨタの賃上げが、わずか1000円ですよ。生まれながらの金持ちか、スポーツの天才しか金持ちになっていない。私の指摘を経団連も認めざるを得ない。

 現代のアメリカ社会は、1%の人間が膨大な富を独占し、大多数が病院にもかかれない状態です。1%の輝きなのです。

 安倍自民党は、国民をだまして釣ろうとする毛ばりを投げています。社会保険庁問題での「5年間の時効」廃止や、「ふるさと納税」がそれです。

 今、政界では参院選での自公過半数割れが常識になっています。小泉―安倍のゴールデンコンビでも49議席しか取れなかったのに、今の自民党に51議席が取れるわけがない。森元首相もそれを認めて言い寄ってくる。

 国民新党は全国で訴えています。「年金増額、大資本増税」「議員半減、交番倍増」「郵政見直し、地方重視」を掲げて、「抵抗勢力に気合の一票を」と運動を展開しております。

 候補者による全国リレーマラソンも検討中です。北海道と沖縄から、たすきをかけた参院選候補者が全国津々浦々、次々にリレーしながら政策をアピールします。どうですかみなさん、私と走りませんか。

 さて広島選挙区ですが、われわれは西部が弱い。兄の郁夫もそうです。広島から河野さんが立候補しようとしています。今の時代は女性が強い。油断すると危ない。

 われわれには大義があります。日本の夜明けに向けて、30年来の恩讐を乗り越えて佐藤公治さんを応援しましょう。お願いします。それが日本のため、因島のためです。いよいよ決戦の時です。勝利のために頑張りましょう。

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