因島戦没者合同慰霊祭 戦死者1304人を追悼 平谷尾道市長らが列席

掲載号 07年05月26日号

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 因島遺族会(杉本秀会長)は20日、62回目となる平成十九年度因島戦没者合同慰霊祭を因島市民会館大ホールで行なった。遺族をはじめ、平谷祐宏尾道市長、7人の尾道市会議員ら約120人が列席した。

 慰霊祭は神式で行なわれた。杉本会長は玉串を霊前に捧げ、挨拶のなかで安倍総理の靖国神社参拝への期待を述べた。つづいて平谷市長、田頭弘美副議長が玉串を捧げ、追悼の言葉を述べた。それに市会議員ら来賓がつづいた。

 遺族会玉串奉典は、土生三庄、田熊、東生口、西浦重井、大浜、中庄、旧三浦地区の順で行なわれた。さらに神事があり、最後に遺族会代表が挨拶にたち「来年も再来年も、達者でお会いしましょう」と結んだ。

 太平洋戦争での因島出身の戦死者は1304人。遺族の老齢化は進み、戦没者の妻は70人を切ったと会場で明らかにされた。

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