連れ潮の道 自民党広島県連

掲載号 07年05月19日号

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 因島公園内に「連れ潮(つれしお)の道」という小径がある。鯖大師の後方からテレビ塔にかけての山道に因島とゆかりがある文人墨客の名句・名言を自然岩に刻んだ遊歩道。因島ライオンズクラブが建設、会員の平田直樹さん(日立造船庶務課長―因島市教育長)の命名だが「連れ潮」という耳慣れない言葉は広辞苑にも見当たらない。だが、島育ちの人にとってはなんとなく理解できる。

 連れ潮に乗ってきた自民党広島県連は潮目が大きく変わり始めたようだ。12日の自民党県連大会で15年間、会長代行の座にあった桧山俊宏元県議会議長がその職を退いた。抜群の指導力を評価される一方で「独断」との批判もつきまとった。藤田県政を語るとき、欠くことのできない桧山氏だが、4年前の議長選で敗れ、所属会派の議員数は今回の改選で半減。党県連会長代行から去って行く姿は、かつての「剛腕議長」の面影が感じられなかった。参院議員だった藤田氏を知事に担ぎ出した桧山氏だが意見対立などでたもとを分ち時の流れを感じさせられる。

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