させていただくの気持 因島少年野球連盟会長 砂月安雄さん(63)

掲載号 07年05月12日号

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 人の世話をさせてもらうのに、「してあげる」ではなく「させていただいている」の初心を忘れたくないと語るのは、今年度から、因島少年野球連盟の会長に就任した砂月安雄さん(63)。

砂月安雄さん

 砂月さんは熊本県水俣市生まれ。藤園中学校卒業。後輩に柔道で世界の山下泰裕さんがいる。中3の終り母親の実家がある因島三庄町に越してきた。大阪に就職。島に帰り日立造船で働いた後、父親のもとで建築板金業の修行をし、現在砂月板金店の代表である。

 野球と関わりは長い。自身草野球の捕手の経験があるが、プレイより観戦が好きで、審判員のコースを選んだ。山本卓前会長の下で審判長になった。審判はいわば歌舞伎の黒子の役割。ルールを熟知している審判がいれば必ず、引き締まった試合になる。

 会長となれば、少子化の中で現在加盟している7チームをどのように維持していくかが最大の苦労となるチームの合併もありうる。野球を通じて、礼儀、先輩・後輩のけじめなど学校では教えにくいことも教えていきたい。あらたに少年少女たちがチームに加わってくれることをおおいに期待している。妻の容子さんは日立生協家庭会で活躍。2男1女。次男・誠士さんが板金店の後を継ぐ。趣味は野球観戦で大の巨人ファン。

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