験乗宗総本山光明寺 開宗60周年をまえに全国から600人参詣

掲載号 07年05月05日号

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 今年12月で開宗60周年を迎える因島中庄町の験乗宗総本山光明寺(松浦恵観座主)の春期大法会が3日、古式にのっとり行われ、山伏姿の行者ら約600人が詣でた。

 午前中は、式衆(教師)行列や法話。午後から採燈大護摩供や火生三昧式(火渡り式)=写真=などがあった。

 採燈大護摩供(さいとうだいごまく)は、古来より伝えられる伝統行事。修験道つまり山伏の行者たちが行う特別な祈願の法要。

 火生三昧式(かしょうざんまいしき)は、採燈大護摩供によってたかれた火をもって、不動明王の智恵の焔とし、この焔とけむりに包まれることにより煩悩を焼き尽くし、悪魔が寄りつかぬよう、また、色々な障りが起こらぬように心身を清め、仏に守ってもらう修行である。

 火渡りの場面で行事は最高潮に達した。行者につづいて小中学生や赤ちゃんを抱いた母親などがご真言を唱えながら渡った。今年も若者や若い親子連れが目立った。

 験乗宗は因島中庄町光明寺を総本山にして全国に信者約7000人。修験道を教えとし、在家にあって僧として自給自足で生きていく半僧半俗を基本としている。

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