尾道選挙と団塊の世代

掲載号 07年04月21日号

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 「団塊(だんかい)=硬いかたまり=の世代」を「だんこん(団塊)の世代」と言う人がよくいる。男性が言うのなら愛嬌ですまされる。女性が言ったりすると「男根」を想像して心の中で「クスッ」と笑いたくなってくる。

 笑えないのは戦後のベビーブームに生を受けた人たち。産婦人科も産婆さんも混んでいて小、中学校も50人学級で因島土生町など1学年で8クラスを超える勢いだった。島内の県立高校の進学は難関で島外へはみ出す生徒も多かった。

 この人たちの行く先は、おそらく焼き場(火葬場)も混み合うことになるだろう。”華の団塊世代”の人たちは、退職後のクルージングや別荘での生活、海外移住など羨ましい話が報じられている。その一方で、住宅ローンの残債や親の介護、親離れしないフリーターの子に泣かされる世代でもある。

 今回の地方選挙立候補者の中に、その団塊世代が多くいたが誰れ一人としてこの問題にふれた候補者はいなかったように思える。少子高齢化の範疇といえばそれまでだが具体策があっていいはずだ。

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