県議選を通じて議論が盛り上がらなかったことはたしか

掲載号 07年04月07日号

前の記事:“因島技術センター 初任者コースが入校式 過去最高の78人が研修
次の記事: “巻幡伸一議員が市議選出馬辞退

 県議選尾道市選挙区は1市3町の編入合併で拡大した行政区域そのままが選挙戦の舞台で定数も4のまま。新しい有権者は7万5千人から12万6千人にふくれた。投票率を60%に仮定すると約7万6千票を6人の候補で分け合うと1人当たり1万2千600票という計算になる。つまり当確ラインの目安である。

 各陣営とも選挙舞台が拡大されたため、合併前の地盤以外での戦略にとまどい獲得予想票が読めないまま8日の投票日を迎える。一方、有権者側はこれまでと異なり各候補の街頭演説や選挙カーの回数が少なくもの足りないとグチが出るほど。しかも市町村合併による変化にとまどっている市民も少なくない。当然のことながら議論が進む道州制についても選挙戦で各候補とも触れてほしかったという声もあった。

 県議選を通じて議論が盛り上がらなかったことはたしかである。86あった市町村が平成の大合併で23になったことから、これまで通りの県庁が必要なのかどうか存在意義が問われてもいいのではなかったろうか。

関連書籍

E