小学校存続請願署名取り下げ 両団体、願意が叶ったと判断 因南3中学は予定通り

掲載号 07年02月17日号

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 尾道市に編入合併した因島南部の人口密集地域の「三庄小学校の存続を求める会」と「田熊小学校の存続を求める会」は14日、尾道市議会に提出していた請願署名を、2月9日の市議会全員協議会で尾道市が「因南学園構想の凍結と小学校存続」方針を示したことを受けて、取り下げた。

 両団体は、今回の市の方針を「この度の請願の趣旨に添った内容であり、願意は叶えられたものと判断できる」と評価している。尾道市の方針は次の通り。

「本市及び教育委員会は将来を見据えた地区における教育環境と教育条件を整備するため因南学園(仮称)構想を創造してきましたが今時における地域状況を考えるとき、今一度立ち止まって十分に考察することが必要と判断しております。

 ただし、学園構想については今後も堅持し、十分な時間をかけて地域全体で受容できるよう努力することとします。

 なお、合意形成が整っております因南中学校の整備については、予定どおり平成19年度から着手してまいります。」

 尾道市は、因南学園実施設計予算の3,900万円減額補正案を発表。21日開会の市議会にも新方針にそった新年度予算案を提出すると見られている。

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