安倍晋三氏首相就任について

掲載号 06年09月30日号

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 自民党をぶっ潰すと息巻いた小泉劇場がやっと幕を閉じた。そして竹中平蔵氏が改革の舞台から去った。変って九十代五十七人目の首相に就任したのは安倍晋三氏。議員暦わずか13年で戦後生まれの52歳という若さ。父安倍晋太郎元外相、祖父岸伸介元首相という政治家系はサラブレット。若いだけに力量を不安視する声もあるが長州藩士のDNAを受け継ぐタカ派的なところもある。

 注目された閣僚人事は総裁選の論功行賞と思われる静かな船出だが前途は視界不良。広島第6選挙区の三原市からは参議院の溝手顕正氏が国家公安委員長に。4区からスキャンダルを抱えた中川秀直氏が幹事長に就任。安倍総裁は郵政民営化の関連法案造反組の無所属の衆議員13人に復党調整に入った。

 しかし、国民新党代表代行の亀井静香氏は「石もて追い出して数が足りなくなったから戻ってこいでが筋が通らない。昨年の理不尽な衆院解散選挙を詫びるのが先だ」とみのもんたの朝ズバでずばり。復党の意志はなさそうだ。

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