腹話術とともに35年 ロゴス腹話術研究会 佐藤国広さん(59)

掲載号 05年08月06日号

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 (株)アイメックスに勤務する佐藤国広さん(59)は、20代後半にロゴス腹話術研究会広島支部に所属し腹話術ともに35年間歩んできた。保育所や幼稚園の幼児、お年寄りの前などで数え切れないほど公演をつづけてきた。

 佐藤さんが三庄中学校を卒業し、大阪に集団就職したころは、腹話術の川上のぼるが活躍した時代。まねをして遊んだという。6年後因島市に帰り、日立造船に勤務。やがて「人前で話せるようになりたい」と広島市の腹話術研究会に月一回通い始めた。独身時代は倉敷、岡山の研究会にも参加した。

 「笑いは心の栄養剤」。これが、佐藤さんの口癖。「クスリとでも笑いましょう」というのが、お客さんへの決まり文句。相棒はケンちゃん(5)。今は2代目。人形といえども抱くと人格がある。自宅2階には舞台がある。大きな鏡の前で毎日練習する。練習なしには絶対に舞台に立てない。いつしか腹話術は、趣味をこえて生活の一部になってしまった。喜ぶ子どもたちの笑顔を見るとやめられない。

 今年12月が定年退職。来年1月から腹話術に専念し活動を広げていきたいと想いが膨らむ。いっそう芸をみがく日々である。良き理解者の妻恵子さんと2男1女。三庄町在住。

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