痩せた眼が大きくなりて母に似る毎朝鏡見て挨拶す

村上 宗子
 女性だから、なんとはなしに、朝々鏡に向っている。
 「今日は元気そうだな」
 「ホクロがこんなところにあったかな、少し痩せたかな」、と思いながらの毎日である。
 それにしても、この顔は誰かに似ていないかしら。ある日、突然の発見、発想である。
何もミステリー映画やサスペンスではなく、自分の体が歳と共に細身になって、眼が大きくなって来た。
 「あれ、お母さんの顔に似ている。」


 見ればみるほどによく似ている。眼尻の皺から、あご、鼻、額、髪の生え際。
 昔から、よく似ていることを「瓜二つ」という語があるが、これは瓜を真二つに割った形がそっくりなので、兄弟などにはよく使われるが、親子の場合はあまり言われない。
 この歌の作者は、独りごとをぶつぶつ言いながら、「やっぱりお母さんに似ていてよかった。体の何処も痛くないし、長生き出来そうだし、お母さんありがとう」、と毎朝の挨拶である。
 母親と娘と言っても夫婦二人の結実であって、一方的に父か母に似ている場合も、合成らしいときもあるのだが、町中で街頭で行き合う人の中に、二人連れが来て、兄弟姉妹の「そっくりさん」を見かける。
 人間の体が似るとは言うものの、まず顔である、多少の長短はあるものの顔面の造りだけでなく、笑うときの表情までが似る。声音、うなずき方、どこまで行っても血縁の深いのそっくりさんである。
 人間とは欲張りであるので、「よいところが似ればいいのに、背丈が低く、色ぐろで」。今さら恨みつらみを言っても仕方がない。体が元気なのが一番よと思うことである。

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