ポルノグラフィティ里帰りライブ 小中高児童生徒・先生もノリノリ 会場の熱気、音響でロビーゆれる

都会に出て、古里因島が大好きになったというポルノグラフィティ。13年前に島を離れ、7年前に「アポロ」でデビュー。いきなりオリコントップ10ヒットとなったシンデレラボーイズ。NHK紅白出場で因島市の人たちを驚かせた。ボーカル岡野昭仁さん(あきひと=中庄町)ギター新藤晴一さん(はるいち=土生町)が22・23の両日、願いがかない初の里帰り小中高生無料招待ライブを開いた。

中学生とポルノ
生徒代表から贈られた花束を高々と掲げる新藤さんと岡野さん

デビュー当初から「これまで育ててくれた古里へのご恩返しに・・・」と、計画はしたが因島市内に適当な会場が見つからずスケジュールの関係もあって実現できなかった。因島市が来年1月10日には尾道市へ合併して無くなることを聞いた2人は、矢も盾もたまらなくなって今年8月から所属事務所が本格的に働き始めた。

当初、2人は5月から12月の日本武道館までのツアーライブサーキット中なので、来春3月の母校である因島高校終了式なら・・・という試案が出た。それにはノー。

因島市が合併で無くなる前に後輩たちへ「因島に生まれたことに自信と誇りを持ってくれとエールを送り、わしらも元気をもらいたい」と申し出た。こうして因島市と教育委員会の協力もあって2人にとって初めての経験になる小中高児童生徒2千300人を対象に3回にわけてロックコンサートが実現した。

プロのロック演奏 島で初めて

開演5分前
開演5分前の因島市民会館大ホール
場内が暗くなりカクテル光線と地響きするようなサウンドの中からライトアップされた昭仁と晴一。デビュー曲「アポロ」など数曲歌ったあと、

「皆んな元気か。わしらがポルノグラフィティじゃ。今日は来てくれて有難う。小学生がいっぱいるライブは初めてじゃ。ライトや大きな音で気持ちを悪くするかも知れんが、一生懸命やるけえ皆んなで楽しんで帰ってくれ」と、因島弁(方言)でトーク。

子供がリズムに乗るのは早い。一曲ごとに手拍子の音も大きくなり、ライブの雰囲気は最高潮に達した。

「みんなノリがええ。安心した。わしらは都会の人たちに勝てんのかと思ったときもあった。でも、因島はきれいな海や山がある。これが自慢となり、自信や誇りとして後押ししてくれる。都会人に負けんよう頑張っていこうや」と呼びかけ、チャッチャ、チャッ、チャッ、チャーと手拍子を求め「アゲハ蝶」や「愛が呼ぶほうへ」でノリノリの歌声。エンディングでは「Let’s go to the answer」を大合唱、アンコールにも応じ大満足の様子だった。

重井小学校
踊らにゃソンソン 小学生もノリノリ

若者の支持集めNHKが生中継

穏やかな自然に育くまれた島の子どもたちとロックバンドのライブ。音楽の世界に垣根はなかった。会場から出て来た子どもたちはみんな興奮気味で「最高!」とカメラに向かってVサイン。ミリオンヒットの「サウダージ」や古里への思いを込めた曲などアンコールを含め12曲、たっぷり1時間半の生ステージに感動、リズムに乗って総立ちで歓声をあげ合唱した。

芸予駐車場の児童生徒
貸切バスで乗り込んだ児童生徒たち

1999年メジャーデビューしたポルノにとっても初めての経験だった。若者の支持を集めNHK紅白歌合戦に3度出場。古里の因島市土生港(はぶこう)や市営海水浴場だった折古浜を歌詞に織り込んで歌ってきた。

因島高校の先輩にあたる女優東ちづるさんも因島市で生まれ育ったことを誇りに思っている。ライブの中で晴一君が彼女からのメッセージを読み目頭を熱くした。

いっしょにデビューした白玉雅巳さん(土生町)とは昨年、進む道が別れたが同じ事務所に所属。将来に向って頑張っている。彼も「因島大橋を通るたびに古里から力をもらう」とメッセージを寄せている。ふる里は遠くにありて思うものかも知れない。

23日は昼夜2回の公演で昼の部は午後2時からNHK生中継された。

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