ふるさとの史跡をたずねて【369】瓢箪と駒(尾道市因島重井町郷善興寺)
瓢箪と駒(尾道市因島重井町郷善興寺)
重井町善興寺の山門下の石段の前に、仁王像がある。その仁王像の後ろは、当然石段を囲む塀の外ということになる。そこは普段は目にしないが、少し入って途中の石垣の外面を見ると、瓢箪(西側)=写真㊧=と馬(東側)=写真㊨=を彫った石がはめ込まれている。二つ合わせて考えると「瓢箪と駒」を描いたものだと思われる。
一説によるとこれも、仁王像を寄進した柏原林蔵の寄進だと言われる。
単なる隠居老人が、近所の柏原伝六から観音霊場・五百羅漢を作ることを依頼され承知したものの、まもなく伝六は亡くなり、その遺志を継ぐため山上に籠って工事の監督に当たった。その過程で尾道石工と意気投合して自らも石仏を彫った。その後、どういう成り行きかはともかく八幡神社と善興寺に仁王像を寄進することになった。まことに瓢箪から駒が出てきたような意外な人生の転換であった。…と考えることはできる。
しかし、林蔵と善興寺との関わりは仁王像の一体の寄進をし、それを尾道石工に依頼しただけで、多少の施工の手伝いはしたかもしれないがそれ以上のことはしていない。個人的には白滝山上の等身大の自画像と似たものを彫って、自分と妻の戒名を胸に刻んで自家の墓地に設置しただけである。だからもし「瓢箪と駒」を彫ったのなら自分の墓所に設置したと考える方が自然である。
だから私は、これは林蔵の作品や寄進ではなく、参道工事をした石工の機知に過ぎないと思う。
写真・文 柏原林造
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