故郷への手紙【5】海の外へ(1)

海の外へ(1)

台湾の高雄(ガオシォン)へ行ってきた。
ここは、台湾南部最大の都市。工場などが多くある工業都市だ。
街は平らで広く、坂道が全くない。主要道路は広く、のびのびとしているというのが街の印象。山はないが、海がある。街も人も、とても開放感がある。

成田空港から高雄国際空港へは3時間半ほど。空港へ到着後、標識を頼りに無事に入国完了。
「蒸し暑い」
これが、台湾に来て最初の感想だった。

MRTという地下鉄で、ホテルの最寄り駅「美麗島駅(メイリータオジャン)」へ向かった。
この駅、今まで行った駅の中で一番美しかった。ステンドグラスが天井に埋め尽くされた景色に見惚れた。原色が鮮やかで、ずっと眺めていられるくらいきれいだった。
台湾の駅は、東京の地下鉄の狭く重苦しい空気とは違い、構内も出入り口も広くて歩きやすい。
今回行く場所として唯一決めていたのが、この駅だった。
入国して数十分、すでに目的達成。

新しい目的地を決めるため、まずはホテルへ。
ホテルは、インターネットで見つけた3,000円ほどの部屋。本当に予約出来ているのかドキドキしながら名前を伝えると、「OK」と言ってキーを渡されて一安心。

部屋へ着くと、すぐにハプニングに遭遇した。部屋の電気の付け方が分からない。
入り口で彷徨っていると、西洋人の男性がいたので声をかけてみた。
「ノー、ノー」と、フロントへ聞きなという感じであしらわれてしまった。めげずに再チャレンジすることに。
すると、清掃中の青年を発見した。片言の英語とジェスチャーで伝えると、怪訝そうな顔で部屋まで来てくれた。そこで内容を分かってくれ、電気の付け方を教えてくれた。
彼は英語が分からない様子だったけど、笑顔で対応してくれて本当に助かった。

こんな行き当たりばったりのスタート。周囲の人は、大丈夫?と心配するが、旅行に行くときはこれが楽しみでもある。
行きたい場所はその土地で決める。
私は、それが一番感覚的で面白い旅になると思っている。

さぁ、重たいリュックは置いて、いざ夜の街へ。

青木めぐみ

(青木恵)

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